222年:闘いの日々
年が明けて、私は農官になった。
ウーベルト「制服、なかなか様になってるね」
ソフィア「未熟者ですので、ご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます」
ウーベルト「あはは、みっちりしごくとするか」
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新年は行事がてんこ盛り。
やば、弟を着替えさせるの忘れてた!
各役職のトップが揃って厳粛な雰囲気の中、セーラーはちぐはぐね…ごめん、マチュー君。
新年の挨拶の後は、成人式。
アナクレトさんは私のいとこおじ。
その子供のフェデリコ君は、私のはとこにあたる。
首席で卒業なんて、アナクレトさんも鼻が高いだろうな。
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そうそう、娘に友達が出来やすいように、旧市街より住人が多い郊外通りに引っ越したの。
花壇にバラを植えて華やかに。
家自体は二階建ての旧市街に比べると小さくて狭いけど、娘と同じ部屋で常に様子を見られるからいっか。
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2日からいよいよ仕事が始まる。
シルヴィさんは、ウーベルト君のお母さん。
仕事のことを色々教えてもらってるうちに、仲良しになった。
ところで、大晦日もチーズを作るウーベルト君を見て、農官は働き者だとは思ってたけど…
人多っ!
なるほどね…武術職が試合やDPでしのぎを削る一方、農官の間ではWPをめぐる熾烈な競争が繰り広げられてるって訳ね。
毎日のラダの世話に、
5日はギート麦の回収。
それから王太子としての仕事も。
友達からのお願いは仕事の片手間に済ませる。
い、忙しい…
魔銃兵の時怠けてただけに、いざ本腰入れて仕事するとなるとその大変さにビックリ。
そんな私を見兼ねたのか、アーサー君が差し入れをくれた。
アーサー「たまに休憩しながらやるのが効率的だよ。これ、どうぞ」
香りに癒され、元気が出てきた。
よーし、もうひと頑張り!