222年:闘いの日々
年が明けて、私は農官になった。
ウーベルト「制服、なかなか様になってるね」
ソフィア「未熟者ですので、ご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます」
ウーベルト「あはは、みっちりしごくとするか」
***
新年は行事がてんこ盛り。
やば、弟を着替えさせるの忘れてた!
各役職のトップが揃って厳粛な雰囲気の中、セーラーはちぐはぐね…ごめん、マチュー君。
新年の挨拶の後は、成人式。
アナクレトさんは私のいとこおじ。
その子供のフェデリコ君は、私のはとこにあたる。
首席で卒業なんて、アナクレトさんも鼻が高いだろうな。
***
そうそう、娘に友達が出来やすいように、旧市街より住人が多い郊外通りに引っ越したの。
花壇にバラを植えて華やかに。
家自体は二階建ての旧市街に比べると小さくて狭いけど、娘と同じ部屋で常に様子を見られるからいっか。
***
2日からいよいよ仕事が始まる。
シルヴィさんは、ウーベルト君のお母さん。
仕事のことを色々教えてもらってるうちに、仲良しになった。
ところで、大晦日もチーズを作るウーベルト君を見て、農官は働き者だとは思ってたけど…
人多っ!
なるほどね…武術職が試合やDPでしのぎを削る一方、農官の間ではWPをめぐる熾烈な競争が繰り広げられてるって訳ね。
毎日のラダの世話に、
5日はギート麦の回収。
それから王太子としての仕事も。
友達からのお願いは仕事の片手間に済ませる。
い、忙しい…
魔銃兵の時怠けてただけに、いざ本腰入れて仕事するとなるとその大変さにビックリ。
そんな私を見兼ねたのか、アーサー君が差し入れをくれた。
アーサー「たまに休憩しながらやるのが効率的だよ。これ、どうぞ」
香りに癒され、元気が出てきた。
よーし、もうひと頑張り!
221年:年末
冬に突入。
今年は戴冠式に白夜に出産と、忙しくてあっという間だった。
ウーベルト君、もしや甘党?
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リリー「それで、どう?母親になった気分は」
ソフィア「うまく言えないけど、あの子が生まれて、世界が丸っきり変わったみたいに感じてる」
リリー「なんだか大人っぽくなったわね。…実は、私もできたの」
ソフィア「わぁ、おめでとう!最近一気に寒くなったから体冷やさないようにね」
リリー「ホットチョコレートでも飲んで温まるようにするわ」
そのホットチョコレート、我が国では大人気なようでエドナちゃんも飲んでたし、
ウーベルト君に至っては、種まきの日、
仕事納めの日、
大晦日と、
ずっと朝食はホットチョコレートだった。
甘党確定。
***
色々考えて、私は魔銃兵をやめることにした。
調薬は面白かったけど、もともと探索はそんなに好きじゃなかったし、
レベルの高いダンジョンとなると長時間篭ることになり、子供と触れ合う時間が減るから。
ウーベルト「ずっと見慣れてたから、魔銃師会の制服じゃないと新鮮だ」
ソフィア「またすぐに農官の制服に変わるから、今のうちに堪能しておいて」
29日の仕事納めの日には、魔銃師会の皆にお別れを言ってきた。
ソフィア「別れを惜しむ涙とかあると思ってたけど、皆随分あっさりだった」
ウーベルト「君いつもランキング下位だったから、いつかいなくなるだろうと思われてたんじゃないか」
ソフィア「悔しい、言い返せない」
ウーベルト「まあ、今年一年お疲れ様」
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というわけで、来年からは農官でプレイします。
国王になる事を考えるとどうしても引き継ぎが遅くなりそうなので、マンネリにならないよう色んな事をやってみたいなと。
そのうち今度は騎兵になると言い出すかもしれませんw
ところで、アプデで色んな機能が追加されましたね。
プレミアム限定ですが、コスメ使わなくても顔のパーツを見れるようになったのは便利。
試しに子ウーベルト。
天使だわ…
子供時代のスクショが残ってなかったのでずっとやってみたかったんです。
それから初代&伴侶の子供姿も。
楽しいw
他にも、子供とお出かけの行き先が増えたとか。
赤ちゃんが起き上がるのが待ち遠しいです。
221年:母になる
ポムの実の収穫も終わり、冬目前の23日。
今日、うちにもう一人家族が増える。
妊娠当初、ウーベルト君は全然気付いてくれなかったから自分から言っちゃった。
それからは赤ちゃんを待ち遠しそうにしてた。
朝は畑の様子を見たり少し散歩したりしたけど、昼からは大人しくベッドで横に。
ウーベルト君やリリーちゃんの他にも、
友人達が様子を見に来てくれた。
それから…
アーサー「具合はどう?」
ソフィア「アーサー君、来てくれたの…」
アーサー「だって僕たち親友だろ」
ギスギスしてたけど、昔のような関係に戻れてすごく嬉しい。
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夜一刻、元気な女の子が生まれた。
名前はサラ。
(ヘブライ語で王女という意味です。そのまんまw)
なんて可愛いの…!
ミルクをあげたらどっと疲れが湧いて、再びベッドに倒れ込んだ。
ウーベルト「ソフィア、お疲れ様」
***
ウーベルト「ソフィア、バシアスでゆっくりしない?」
ウーベルト「可愛い子供と奥さんがいて、僕は幸せ者だ。ありがとう」
ソフィア「どういたしまして。素敵なパパになってね」
私も、将来の事で不安になったり悩んだりしてたけど、サラちゃんのためにも頑張らなきゃ。
221年:エルネア杯
私、立派な国王になれるのかな。
歴代の陛下たちのように…
こんなこと今まで考えたこともなかった。
ウーベルト「もう朝だよ、起きて」
戴冠式に参加してから、色々考えちゃって寝不足。
私を気遣ってか、友人たちが手料理を届けてくれた。
(この姉弟ほんと好き。)
そういえば、子供の頃お祖母ちゃんが亡くなってすごい落ち込んだなぁ。
マチュー君はどうしてるかな。
学舎まで様子を見にきたけど、友達に囲まれて美味しいもの食べて、大丈夫そう。
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父さんはエルネア杯のトーナメントを順調に勝ち進んだ。
このエルネア杯は、母さんが王座についてから始めての大仕事。
決勝戦、父さんは不利な山岳兵相手に見事勝利して勇者になった。
(アプデで龍騎士の鎧【山岳&魔銃ver.】が追加されましたね。めっちゃカッコイイ。)
壮行会は翌日の夕方。
母さんも父さん相手だとやりやすいかな?
試合、楽しみ!
四年前の父さんとバグウェルの試合見てから、魔銃士目指すことにしたんだっけ。
今はランキング底辺のダメ銃兵だけど…
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いよいよ白夜!
ウーベルト君、はしゃいじゃって…
可愛いんだから〜。
採集に夢中になって危うく試合を見逃すところだったけど、なんとか間に合ったわ。
ソフィア「父さーん、自信持ってゴー!熟年目前だけど父さんは強くてかっこいーんだからー!」
アンドレス「こんな大衆の前で言うことか…?」
強烈なバグウェルブレスを食らうも、終始父さんが優勢のまま決着がついた。
私の応援のおかげだね!
母さんも誇らしいだろうなぁ。
私ももうちょっと真剣に身の振り方考えるか…。
221年:変化
朝早くから弟のアルノルフ君を叩き起こすリリーちゃん。
こんなカスタルディ家の光景も今日で最後。
何故なら、今日はリリーちゃんの結婚式の日だから!
お相手のジェルヴェ君は一人で感慨にふけってた。
一人暮らしには大きすぎるテーブルも、明日からはもう一つ席が埋まるね。
そして昼一刻…
おめでとう!
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ソフィア「式の時くらいメガネ外せばよかったのに」
リリー「お気に入りなの。ドレス、有難うね」
ソフィア「壮年服着ると一気に大人っぽくなるね。あれ、リリーちゃん、今持ってるのって…」
リリー「積み木よ。…ちょっと気が早かったかしら…」
ソフィア「顔赤いけど、照れてるの?可愛い〜」
リリー「もう、からかわないでよ…」
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数日後、アーサー君の結婚式。
お相手のティルアさんは、笑顔の素敵な可愛らしい人。
アーサー君にいい人が見つかって良かった。
幸せになってね。
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いい事があれば、悪いこともある。
真夏の蒸し暑い夜。
王として国を導いてきたロイクお祖父ちゃんが、ガノスへ旅立った。
翌日の葬儀は、母さんが喪主を務めた。
お祖父ちゃん、ガノスでゆっくりしてね。
昼には戴冠式。
私も後方に並んで式に参加する。
誓いの言葉を述べる母さんを見ながら、私もいつか同じ事をするのかと思うと、柄にもなくプレッシャーを感じた。
私はお祖父ちゃんや母さんみたいに堂々と立てるかしら。