218年:最終兵器
辛い思いもいっぱいするけど、ほんのちょっとの事で大喜びできちゃう。
恋ってそういうもんだよね…
ソフィア「でもやっぱりしんどい!」
アルノルフ「何がしんどいの?」
ソフィア「アルノルフ君はさぁ、自分の好きな人が他の人を好きだったらどうする?」
アルノルフ「どうするかな。例えばだけど、カップルを別れさせるアイテムを使うとか」
ソフィア「別れさせる?!そんなものがあるの?」
アルノルフ「うん。課金アイテムだから手に入れ辛いかもしれないけど、40ジェムで買えるよ」
ソフィア「やめて!そんな裏事情聞きたくない!でも気になる!」
アルノルフ「情念の炎っていうんだ」
ウーベルト君にはもう5回くらい告白してきたけど、全部ダメだった。
でも、これがあれば…
ソフィア「…考えてみる。ありがとう、アルノルフ君」
***
アーサー「聞いてたぞ!なんで情念の炎を教えたんだ!僕のこと応援してくれないのか?」
アルノルフ「ソフィアちゃんがアイテムを使うほど本気なら、僕たちが入り込む隙なんて無いって事だよ」
アーサー「僕たちって…君もソフィアさんの事が好きなのか?」
アルノルフ「…二人とも鈍いよね。僕、隠してた訳じゃないから」
アーサー「そ、そうなのか。色々と悪かったな…」
***
情念の炎はかなり魅力的。
でも、そんなアイテム使っちゃって大丈夫なのかな…
ベティさんがすっごく嫌な人だったら踏ん切りがつくんだけど。
勝手に家にお邪魔して調査。
山岳次女で忍耐強い性格。
美人だし良い人そうなんだよね…
身辺調査の結果、衝撃の事実が発覚した。
ベティさんの母エイドリアンさんと、
ウーベルト君の母シルヴィさんは姉妹。
つまり、ベティさんとウーベルト君はいとこ関係にあるってこと。
なにそれ…めっちゃ絆強そう…
やっぱり情念の炎を使うしかないのかな。