218年:2人の決断
朝イチで会いに来てくれるウーベルト君。
私は…
***
エドナ「兄貴、らしくないよ」
ウーベルト「何が?」
エドナ「気持ちには応えられないからもう告白してこないでって、はっきり言わなきゃ!ソフィア、諦めきれないじゃん」
ウーベルト「…前に、まじめに告白聞いてあげなかったから、今度はちゃんと聞こうって思ってさ。それに、正直嬉しかったんだ」
エドナ「兄貴…」
ウーベルト「でもだめだよな。応えられないのに好きでいてほしいって、オレ超わがままだな」
***
決めた。
正々堂々勝負よ。今まで通り、告白でゴリ押し!
王家の権力や魔法アイテムなんか使ったって本当に幸せにはなれっこないもん。
代わりにこんなの手に入れちゃったし。
ベティさんに対抗して山岳ガールしちゃう?
ソフィア「ウーベルト君、幸運の塔行こう!」
ウーベルト「いいよ。オレも、話があるから」
話ってなんだろう。
ウーベルト「今日は山岳服なんだね」
ソフィア「どう?似合って…」
ウーベルト「それ、オレのためだったりする?」
ソフィア「うん!そうだよ!」
ウーベルト「そういうのもう、やめてほしいんだ」
えっ?
ウーベルト「ソフィアの気持ちには応えられない。これからは、ほんとの友達にならない?」
ソフィア「なんで、そんないきなり…」
ウーベルト「ごめん。でもソフィアにはオレよりもっといい奴が…」
ソフィア「聞きたくない!」
ウーベルト「…今日はもう帰ろう」
ソフィア「うん…」
私、どうしたらいいの。