218年:持つべきものは
うう…
もう私にはリリーちゃんしかいない…
導きの蝶を追いかけた先で、男の人と歩くリリーちゃんの姿を見つけた。
これから幸運の塔にデートって、告白?
でもリリーちゃん彼氏いるから、叶わない恋ってやつだね。
…あれ、なんか涙出てきた。
リリー「もう。覗き見してたなんて悪趣味ね…え?!なんで泣いてるの?何かあった?」
ソフィア「コルネーユさんが他人とは思えなくて…」
リリー「どこか落ち着いた場所に行こう。話聞いてあげるから」
ソフィア「酒場」
リリー「なんでそんな人が多い所に…もう、仕方ないなぁ」
***
リリー「そんなことがあったんだね。もうウーベルト君のことは忘れた方がいいよ」
ソフィア「忘れられるかなぁ…」
リリー「大丈夫、ソフィアならもっと良い人見つかるよ。それに、あたしがついてるし。辛い時は一緒にいてあげるから」
ソフィア「リリーちゃん…ありがとう!大好き!」
持つべきものは友達だね。
リリー「そうだ、紹介したい人がいるの」
ソフィア「さっそくだね、誰なの?」
リリー「コルネーユ・トリスタンって人なんだけど、塩顔の好青年よ」
ソフィア「ふむふむ、今から会いに行ってみようかな…」
ソフィア「ってそれさっきリリーちゃんに振られた人やないかーい!」
リリー「ごめんごめん、でも本当に良い人だから」
…今度話しかけてみようかな。