221年:衣替え
エルネア杯開幕。
お父さんは出場してるけど、探索を怠けていた私は選ばれず。
でもカッコいい魔銃を手に入れたから、たまには頑張ろうとウーベルト君と探索したり。
夏が近いのでサマードレスを着てみた。
エドナ「また派手な服着てるのね」
ソフィア「どう?似合ってる?」
エドナ「まあ、似合ってるんじゃないの。顔だけはいいから」
ソフィア「えへへ、ありがと」
***
収穫祭は、今年はウーベルト君がエナの子。
マトラ釣りに誘われた。
そういえばウーベルト君、釣り名人だったね。
結果は残念ながらランクインならず。
すごい、1位から3位まで農官が独占してる。
その辺で母さんと出くわした。
こんなお祭りの日でも王家の仕事をするそう。
去年まで農官だったから、働いてないと落ち着かないのかしら。
ソフィア「たまにしか来ないけど、異国の植物に囲まれるのもいいね」
ソニア「あなた、年末あまりにもWPが低い時に、蜂蜜納品してWP稼ぎするためにしか来ないものね」
ソフィア「ばれてたの…」
***
夏になったから、ウーベルト君と夏らしい格好でお出かけ。
ウーベルト君、本当に釣りが好きでよく誘ってくるの。
子供みたいにはしゃぐ笑顔が見れて、私も釣りデートは大好き。
そこへ…
元カノのベティさん。
二人はなにか短い会話をしたけど、私には聞こえなかった。
一体なんの話をしてたのかな。
ベンチに腰掛けてさっきの出来事を思い出す。
気になるけど、あんまり詮索するのもどうかと思うし…
付き合ってた頃はよくここで待ち合わせしてた。
私は朝の3刻からここでスタンばって、ウーベルト君は時間ぴったりに来るの…あの憎めない可愛い笑顔で…
ウーベルト「ソフィア」
ソフィア「…幻覚?」
ウーベルト「暑さにやられちゃった?よかったら、ニヴの丘に行かないか」
ソフィア「もちろん!」
ウーベルト「さっきベティと話してたの、気にしてると思って。内容は…」
私はウーベルト君の口元に人差し指を当てて遮った。
ソフィア「二人が小さい頃からずっと一緒で、お互い特別な存在ってことは分かってるつもり。だから、大丈夫だよ」
ウーベルト「ソフィア…信じてくれて有難う」
ソフィア「本当は、かなり気になってたんだけどね」
ウーベルト「やっぱり?」
でももういいの。
こうしてニヴの丘に連れてきてくれて、ウーベルト君の気持ちは十分伝わってるから。