199年:収穫祭
8日は収穫祭。
今年は早起きして豊穣の祈りに参加した。
アルノルフ陛下に挨拶しよう…
あっ!
陛下はもう酒場で料理を買ったんだ。
今年はハーベストディナーだから、プリンがついてくる!やった♩
私、龍騎士の前はプリンになるのが夢だったの。
プリンも美味しくいただきました。
占いの結果はよく分からないなぁ…
ごはんはいつ食べても美味しいもん。
酒場を出て歩いていると、カップルを発見。
今日、結婚式なんだって。
素敵〜
私もいつかここで…
なんて、まだ子供なのに気が早いよね、えへへ。
あっ、セルブロさん。
「セルブロさん、どこに行くの?」
「噴水広場さ。出店で何か買おうと思ってね。」
「マトラ釣りは?」
「今年はのんびり雰囲気を楽しむつもりだから、参加しないよ。」
「そうなんだ。到着!」
「これはのんびりできそうにないな、ははは。」
「だね…」
人が多くて潰されそう。
苦しー!
このまま、ペラペラの紙みたいになって死ぬのかな…
まだ龍騎士になってないのに…
結婚もしてないし…
結婚するとしたら相手は誰なんだろう…
素敵な人がいいな…爽やかで優しくて…
ってこんなこと考えてる場合じゃないよー!
「シルヴィアちゃん、こっち!」
「ロイク君!」
なんとか人だかりを抜けることができた。
「大丈夫?」
「あははは!」
「…何がおかしいの?」
「ごめんなさい、でも、ふふ、ロイク君髪の毛すごいことになってるんだもん!」
「シルヴィアちゃんもだよ!あはは!」
ありがとうロイク君。
私、ペッチャンコにならずにすんだ。