199年:マネージャー?
私、親が騎士隊に所属している子とはだいたい仲がいいの。
追っかけしているうちに、話すようになるから。
オクタヴィアちゃんもその一人。
「シルヴィアちゃん、今日も探索するの?」
「うん。どうかした?」
「私も行く!」
オクタヴィアちゃんは、よく探索に着いてきてくれる。
母親のパメラさん譲りなのか、勇敢で頼りになるんだ。
話し相手ができて探索が楽しくなるし、最近はパパかオクタヴィアちゃんと一緒の事が多くなった。
でも、たまに、ちょっとだけサボりたい気分になるの。
だから、気持ちを高めるために練兵場にいると…
「シルヴィアちゃん、遊びに行こう!」
「いいよ。でも、珍しいね」
オクタヴィアちゃんはいつも探索に誘ってくるのに。
「そろそろ探索漬けの毎日に煮詰まってくる頃でしょう?たまには遊ばなきゃ」
「オクタヴィアちゃん、それで私を誘ってくれたの?」
「そうだよ。なんたって私、シルヴィアちゃんのマネージャーだからね!」
マ、マネージャー?
「シルヴィアちゃんの探索をサポートするよ」
「そんなのいいよ!面倒くさいでしょう?」
「いいの。私がやりたくてやってるんだから」
おせっかいな性格のオクタヴィアちゃんらしいけど、本当にいいのかなぁ?
「探索頑張ってるみたいね」
「ジャクリーンちゃん!」
「それが、かくかくしかじかで、どうしたらいいと思う?」
「皆、頑張ってる人を応援したくなるものよ。オクタヴィアさんの気持ち、受け取ってあげて」
そうだなぁ…。
でもやっぱり、マネージャーっていうのはあれだから、友達としていっぱい協力してもらおう!
「ところで、試合おめでとう!」
「学生時代にシルヴィアさんと探索を積み重ねた成果が出たわ」
ジャクリーンちゃんかっこよかったなぁ。
「次の試合も頑張ってね。応援してる!」