199年:家族の変化
なんとなく魔銃兵志願者を見て、私びっくりしちゃった。
パパの名前が載ってる!
でも、探索ポイントはゼロで最下位。
これじゃ魔銃兵にはなれそうにない。
牧場通りより、私と森の小道を散歩しようよ!
「パパは、どうして魔銃兵に志願したの?」
「そうだな…僕は今まで、君たちの面倒を見ることを生きがいにしてきた」
「生きがい?」
「君たちといる時間が何よりも大事だったんだよ」
知ってる。ママが私に話してくれたの。
まだ赤ちゃんだった頃、パパは一日中私を抱っこしてあやしてくれてたんだって。
「でも、来年君は成人してジャスタス君は最上級生になるから、何か他にやりたいことを見つけたいと思ったんだ」
「それが魔銃兵?」
「ああ。セルブロさんの話を聞いていると、興味が湧いてきてな」
パパとセルブロさんは年が一つしか離れてなくて、仲がいいもんね。
「頑張ってね、パパ。」
今まで私たちに時間をかけてくれてたパパの、やりたいこと。応援してるね。
そんなパパを見てか、ジャスタスにも変化が。
初めて私に練習試合を申し込んできたの。
ママから貰った武器はお気に入り。
防御力が高いんだ。
もちろん試合には私が勝った。
「私の勝ち。だから、髪の毛切ってあげる」
「だからの意味が分からないんだけど?そんな約束しなかったじゃん」
「つべこべ言わない!」
「ぎゃー」
「ほら、かっこいい!」
「ホントウダカッコイイアリガトウ」
(持ち前の忍耐強さを最大限に発揮したジャスタス)
ジャスタスは気に入ってくれたみたい。
やった♩