200年:別れ
年が明けた。
おめでたい日だけど、私の気分は晴れない。
パパの言ったことがずっと気になってる。
話しかけてみたけど、パパはいつも通り。
心配しすぎなのかな…
成人式にも来てくれた。
隣には昔馴染みのセルブロさんもいる。
私は生徒代表としてスピーチしながら、三年前の事を思い出した。
入学式の時も、パパはスピーチする私を後ろから見守ってくれたよね。
懐かしいなぁ。
大人になって星3つのダンジョンに入れるようになったから、さっそく探索。
魔銃兵になっても、パパは相変わらずビーストセイバーを使ってる。
家族の時間を大切にしてくれる所も変わってない。
もしかしたら、パパの言っていたことはもう少し先の話なんじゃないかな。
そう思っていたけど…。
パパの肩に黒い天使…
パパは、ママにキスしたり私に天気の話をしたり…
「穏やかな天気だね」
「…どうしていつも通りでいられるの? 」
「分かってたからだよ」
「嫌よ…パパ、どこにもいかないで」
パパとの思い出が溢れてくる。
「愛してるよ」
「パパ、私もよ」
200年4日の夜一刻、パパはこの世を去った。
(初代PCの夫マリユスがガノスへ旅立ちました。
スクショを見ると沢山の思い出が蘇ってきて、ゲームの中の出来事とはいえ寂しい気持ちになりますね。)