199年:年の終わり
今日はサラさんの最後の授業。
「サラさん、三年間教えて下さってありがとうございました。私、絶対騎士になります!」
「一緒に探索できる日を楽しみにしてるよ」
サラさんは今年、トーナメント二戦目で負けてしまったけど、私の憧れであることに変わりはない。
授業を終えて家に帰ると…
「シルヴィアちゃん、髪染めてみない?」
「シルヴィアちゃんが皆の髪染めたりしてるの見たら、ママもやってみたくなって…だめかな?」
「いいよ!きれいな色にしてね」(ジャスタスが今のままが良いってこの前言ってたけど、まぁいっか。)
金髪だー!
やっぱり違和感あるけど、せっかくママが私に選んできてくれたんだから、このままで過ごそう。
でも気になるのは周りの反応だよね。
アベラルド君、もしかして気付いてない?
ママが、男は鈍いんだよ〜って言ってた気がする。
(イングリッドはオシャレな水色眼鏡をマリユスにスルーされた事がありますw)
ロイク君は褒めてくれた。嬉しい!
パパにも見せに行こう。
「パパ!」
「シルヴィアちゃん、ちょうど良かった」
「君ももうすぐ成人だから、大事な話をしておこうと思って」
どうして急にそんな話を…?
パパはいなくなったりしないよね…
水源の滝に連れて行ってくれるし、
探索も頑張ってて、元気だもん…
不安を抱えたまま、学生生活最後の年は暮れていった。