198年:いつもと違う日
毎日探索には行ってるんだけど、気分が乗らない日もあるの。
エヴァさんとか騎士隊の人がいると勉強になるんだけど、森の小道には中々来てくれないよね。
(フォンタナ姉妹の見分け方は、うちの国では銃使用がエヴァ、剣がアシュレイです)
そういうときは…
「ミアラさん、かくれんぼしようよ!」
「ここは遊ぶ所ではありませんよ」
「何してるのー?」
「ロイク君。暇だから、かくれんぼしてるの。」
「じゃあ僕と遊ぼうよ!」
私、いつも、探索してるか騎士隊の追っかけしてるかのどっちかだから、あまり友達から話しかけられたことないの。
遊ぶのは初めてなんだ。すごく嬉しい!
ロイク君は、アルノルフ陛下のお孫さん。
ママと同じ飾らない性格で、勝手に親近感が湧いてるの。
「こっちに来て。ラダがいるよ!」
「…襲ってきたりしない?」
「大丈夫だよ。優しい生き物だから。」
ロイク君は私が知らない楽しい事を沢山知ってるんだろうな。
私が騎士になったら、この子に仕えるんだ…
なんて、まだまだ先の事だよね!
でも、ロイク君で良かったな。
明るくて、話しやすくて、素敵な子だもん。
明日からも探索頑張ろう。