199年:星の日
20日は星の日。
「姉ちゃん、仮面似合ってるね」
「そう?ありがとう」
「やっぱ姉ちゃんは元がいいからさ」
「急にどうしたの?」
「いや別に」(ラベンダーに染髪だけはしないでほしい…)
今日はお菓子が貰える幸せな一日なんだけど、私はそう楽しんでもいられない。
パパと探索に行かなくちゃ。
「シルヴィア、遊びに行こう!」
「アベラルド君。ごめん、パパと約束してて…」
「えー!せっかく誘ったのによー」
「ごめんてば。じゃあ、一緒に探索しない?」
「行かねー。男ゴコロの分からない奴だな」
何よそれ。来ないならパパと二人で行くもんね。
「さっきアベラルド君と話していたね」
「遊びに誘われたけど、断っちゃった。だって星の日はボーナスポイント貰えるんだよ?探索するしかないよね!」
「僕のことはいいから、遊びに行っておいで」
「でも、私から誘ったのに…」
「ほら、目的の魔獣も見つかったから、もう充分だよ」
アイリスを倒して探索ポイントごっそり貰ったし…
よし。
「アベラルド君、さっきはごめんね。でも、やっぱり遊びたい」
「いいよ。牧場行こうぜ」
ワフ虫、綺麗だなぁ。
お菓子貰うの忘れてたけど、満足の星の日だった。