206年:デジャブ
トーナメント初戦の相手はマクシム・シャーマンさん。
親友であるジャクリーンちゃんの旦那さんだ。
でもごめんね、ジャクリーンちゃん。
手加減はしないわ!
試合は私の勝ち。
一方のジャクリーンちゃんも初戦を勝ち上がった。
「おめでとう、ジャクリーンちゃん!」
「ありがとう。ちょっとはお父さんに近づいてるかしら?」
ジャクリーンちゃんのお父さんはスピードキングで、何度も騎士隊長を務めたマルチェロさん。
私のお母さんと一緒にヴォルゴを倒したらしい。
私もバグウェルの森で修行。
すごい攻撃を浴びたけど運良くかわす事ができ、エリアをクリアした。
ハヤサをカンストさせるも、バグウェルには完敗。
勝てる気がしない…
「調子はどう?」
「お母さんを倒す準備はバッチリよ」
「言ってくれるわね。シルヴィアちゃんがかっこよすぎて私ドキドキしちゃうわ」
試合開始。
お母さんの先制攻撃で私のHPは早くもピンチ。
こんなこと前にもあった気がする。
「お母さん、甘いよ」(デジャブ)
一気に畳み掛ける。
第2ターンにまで持ち込んでたら勝てないだろうから。
準決・決勝に勝利して、来年も私が騎士隊長を続投することになった。
「お母さん、私に手加減してない?」
「そんなことあるわけ無いでしょ。来年もよろしくね、隊長」