217年:ギスギス
もうウーベルト君のことは諦めよう。
アーサー「よぉ、その髪いいな。前のより似合ってる」
ソフィア「えへへ、ありがとー」
褒められてるのに嬉しくない。
どんだけ似合ってても、もう意味ないんだもん…
アルノルフ「髪、似合ってるね」
ソフィア「ありがと!」
アルノルフ「それじゃ僕、先に行っとくから」
アーサー「なっ、おい、待てよ」
アーサー「俺ら今から小道行くんだ。ソフィアも来いよ!」
ソフィア「私はいいや」
アーサー「お前、最近変だぞ。一体どうしたんだよ?誰かに嫌なことされた…」
ソフィア「別に何でもないよ!ほっといてよ!」
アーサー「…そーかよ。じゃあもう話しかけねーよ。」
アーサー君怒って行っちゃった…
落ち込んで、友達の誘い全部断って嫌な態度とって、私ダメだなぁ…
***
ソフィア「アーサー君を怒らせちゃった…」
リリー「本当に怒ってるのかな?みんな、友達だからソフィアを元気付けたいって思ってるはず。きっと、それがうまく出来なくて、悔しいんだよ」
そうなのかな…
リリーちゃんと話してるとやっぱり落ち着く。
ソフィア「リリーちゃんの話も聞きたいな」
リリー「あたし?」
ソフィア「うん。だって、恋人できたんでしょ!」
王族のコネでジェルヴェさんの周辺はもう調べてもらってある。
おせっかいな性格で、きょうだいはお兄さんが一人。
所持金は2000ビーだけだけど、金遣いは荒くなさそう。
人間関係も特に後ろ暗い話はない。
私も実際に会ってきたし。
うん、合格。
リリー「また勝手にそういうことして…。あたしのことはいいから、早くアーサー君と仲直りするんだよ」
そうだね…
ずっと喧嘩したままじゃ嫌だもん。
リリー「…ねぇ、アルノルフには何も言われてない?」
ソフィア「アルノルフ君?普通に話しただけだよ。」
リリー「そう…」
アルノルフ君がどうしたんだろ?