ゆるく行こうエルネア

ワーネバエルネア王国のブログ。初期国民の寿命以外のネタバレ配慮なし。妄想多め・創作色強めの自己満ブログですが楽しんで頂けたら嬉しいです( ´ ▽ ` )

198年:気になる子

友達のアベラルド君はちょっと意地悪なんだ。
この前だって。

「アベラルド君、なんかクサイよ…」
「げっ!シルヴィア!」

「げって何よ」
「だって、お前おしゃべりだから、次の瞬間には王国中に俺がクサイって事が伝わってるかもしれねーじゃん」
「失礼ね!そんなにおしゃべりじゃないから!」

人がせっかく教えてあげたのに。

アベラルド君はよく虫捕まえたり泥ダンゴ作ったりしてるんだ。

だから頻繁にクサくなるの。

いつも元気なアベラルド君なんだけど、今日は違った。

「元気ないけど、どうしたの?」
「男には、辛くても耐えなきゃいけないときがあるんだ」

「よくわからないけど…何か話したくなったら話してね。私、おしゃべりだから、すぐに広まっちゃうかもだけど」

冗談言って元気付けようとしたんだけど、アベラルド君は黙ったまんま。
私って、本当おしゃべり。余計なこと言っちゃった?

「…この前は悪かったよ」
「えっ?」
「おしゃべりって言って悪かった」

勘違いしてる!

「違うの、根に持ってるからその話持ち出したんじゃなくて…」
「わかってるよ。お前良い奴だもん」

アベラルド君はそれからまた、黙り込んでしまった。
何か私に出来ることってないのかなぁ。
(普段元気な人が落ち込んでると気になりますよね)